学生同士の連携求める声、果たすべき役割は?


東京五輪に向け、北海道大学で「連携大学フォーラム」を開催

学生同士の連携求める声、果たすべき役割は?

2020年の東京五輪・パラリンピックに向け、学生の役割などを話し合う「連携大学地域巡回フォーラム」のブロック大会で意見を述べる北海道大学の女子学生(右)=22日午後、札幌市の同大学術交流会館

 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は22日、大会本番に向け大学や短大が果たすべき役割などを話し合う地域巡回フォーラムのブロック大会を札幌市の北海道大学で開いた。参加学生からは「大学同士の連携だけでなく、学生同士が連携して主体的に取り組むための学生委員会を設立すべきだ」(北大医学部4年男子)などと活発な意見が出された。

 フォーラムではまず、組織委員会の布村幸彦副事務総長が「2020年は東京での大会だが、オールジャパンで力を結集し、日本の良さを世界に伝えたい」などとあいさつ。学生らの意見を求めた。

 これに対し、北大工学部3年の女子学生は「自分は水泳をやっており、五輪にボランティアで参加したいが、大きな大会では公認資格がない人の仕事がない。多くの人々が積極的に参加できるようにしてほしい」と要望。また理学療法士を目指す医学部3年の男子学生は「理学療法士はトレーナーとして働くこともできるが、いまの大学は病院で働くことが前提の教育。スポーツ系の授業を増やしてほしい」と訴えた。

 同フォーラムのブロック大会は、23日も青森県弘前市の弘前大学で開かれる。