「保線安全の日」と定め、再発防止を誓う


JR北海道、貨物列車脱線から1年で

「保線安全の日」と定め、再発防止を誓う

 レール検査データの改ざんなどJR北海道の一連の不祥事発覚のきっかけとなった函館線大沼駅構内での貨物列車脱線事故から、19日で1年を迎えた。同社はこの日を「保線安全の日」と定め、保線担当職員計約700人が各保線所ごとに集まり、再発防止を誓った。

 札幌市の本社では、須田征男会長が約140人の職員を前に「(脱線事故やデータ改ざんで)社会的にも大きな打撃を受け、お客さまからの信頼を失墜させた」と強調。「ミリ単位の仕事が安全を守っていることをよく考え、情熱を持って仕事に取り組んでほしい」と呼び掛けた。

 同社はデータ改ざんのほかにも、運転士がミスを隠すために特急列車の自動列車停止装置(ATS)を破壊するなどの不祥事が起こり、防止策の一つとして社員教育の徹底を打ち出している。