ミャンマーの郵便改善へ日本が支援
速達、主要3都市は2日以内に短縮するめど
日本郵便が進めるミャンマーの郵便ネットワークの整備支援事業で成果が見えてきた。同社によると、主要都市のヤンゴン、ネピドー、マンダレーの間で速達郵便の配達日数を2014年度中に現在の3~4日から、2日以内に短縮するめどが付いた。
支援事業は日本政府のミャンマー協力事業の一環。日本郵便は専門家を派遣してミャンマー国営郵便の配達が安定しない原因を分析し、改善策を提案した。具体的には、拠点郵便局と位置付けた主要3都市の34局の連携を強化。配達時間に間に合うよう郵便物の処理を徹底することで、速達郵便の配達日数短縮を確実にする。
通常郵便物の配達日数も現行の4~5日から、3~4日に短縮する見込み。配達日数が不安定な上、郵便物の破損・汚れの恐れもあるため、ミャンマーに進出した日本企業は国営郵便の利用を避けているが、改善が進めば安価な物流網として利用が進むとみられる。また日本の支援の象徴として、ヤンゴン中央郵便局の窓口カウンターを日本式に改修することも決まった。