「ジャパンナイト」で「アベノミクス」を発信


中国・天津で、首脳会談へ向けて雰囲気づくりを

「ジャパンナイト」で「アベノミクス」を発信

10日、中国天津市内のホテルで開かれた「ジャパンナイト」で、鏡開きを行う甘利明経済再生担当相(中央)と緒方貞子国際協力機構前理事長(右端)ら(時事)

 中国天津市で開催中の世界経済フォーラム夏季会合(夏季ダボス会議)に合わせて10日夜、「ジャパンナイト(日本の夕べ)」が開催され、甘利明経済再生・経済財政担当相や下村博文文部科学相らが出席した。甘利氏は記者団に「(同会議での議論を通じて)日本のアベノミクスを発信することができた」と手応えを語った。

 安倍晋三首相が11月に北京で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で習近平国家主席との首脳会談を呼び掛ける中、ジャパンナイトへの閣僚の出席で日中間の雰囲気を盛り上げる狙いもあったとみられる。

 下村氏は「お互いに協調態勢が大切だと思う」と述べた。ただ、夏季ダボス会議で演説した中国の李克強首相や閣僚と、甘利氏らとの接触はなかったもようだ。

 ジャパンナイトは天津市内の日系ホテルで、官民連携で開催され、数百人が参加。出席した世耕弘成官房副長官は、記者団から帰国したら安倍首相にどう報告するか聞かれ「中国でも日本への関心が高いと伝えたい」と語った。

 沖縄県・尖閣諸島をめぐる対立や首相の靖国神社参拝で日中高官交流が途絶える中、安倍首相に近い閣僚ら3人の訪中は異例。中国での国際会議で日本の存在感を高めるとともに、中国重視を示して日中関係改善につなげたい思惑があるようだ。(天津時事)