全米テニス準々決勝で、錦織圭が初の4強入り


日本男子96年ぶりの快挙、精神力で世界4位を上回る

全米テニス準々決勝で、錦織圭が初の4強入り

男子シングルス準々決勝でワウリンカを破り4強入りを決めた錦織圭=3日、ニューヨーク(AFP=時事)

全米テニス準々決勝で、錦織圭が初の4強入り

男子シングルス準決勝で世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)に挑む錦織圭(日清食品)=3日、ニューヨーク(AFP=時事)

 ワウリンカのフォアハンドがネットにかかり勝利が決まると、錦織は少し笑みを浮かべて再び表情を引き締めた。握手を交わした後、こみ上げてくる喜びに、力強いガッツポーズが飛び出した。コート上で大歓声を浴び、「大好きなグランドスラムでいい思い出ができた」と応えた。

 自身初の四大大会4強入りは、全米では日本男子として96年ぶりの快挙。4回戦の後に発した「勝てない相手はもういない」という言葉が、大言壮語ではなかったと証明した。

 世界ランキング4位のワウリンカは、強力な片手バックハンドを軸に、フォアハンドでもあらゆる方向に打ち込んできた。序盤はペースをつかめず第1セットを落としたが、徐々に調子を上げて続く2セットを連取。深いショットで左右に走らせ、決め球に相手が触ることもできない場面が増えた。

 ここを取れば勝利という第4セットのタイブレーク。0-4から4ポイント連取する粘りを見せながら一歩及ばず奪われた。「尋常じゃないぐらい悔しさがあった」というが、冷静さは失わずに最終セットへ。2日前には日にちをまたいで午前2時半近くまで戦い、この試合も4時間を超えた。疲れもあり、気落ちしそうになりながら、精神力の強さを見せた。今年の全豪オープン王者をわずかに上回り、「集中力を切らさずに最後までやれてほっとしている」と話した。

 右足親指の腫れ物を除去する手術を受け、1カ月足らずで復帰。不安を抱えて出場し、一戦ごとに自信が増した。「油断せず、決勝までいきたい」。ここで満足するつもりはない。(ニューヨーク時事)