ボランティアが続々「自分にできることを」
土砂災害から2度目の週末、土砂やがれきの撤去に汗を流す
広島市の土砂災害から2度目の週末となった30日、続々とボランティアが支援に駆け付けた。「何か自分にできることをしたい」。晴れた空の下、土砂やがれきの撤去に汗を流した。
同市安佐南区のボランティアセンターでは午前8時前、300~400人が列を作った。受け付けを1時間早め、開始約1時間20分で約2000人が集まったため締め切った。
同区の大学2年黒瀬晴香さん(19)は、父貴之さん(50)と共に初めて参加。「地元で起こった災害。力になりたいと思った」と力を込めた。自宅に土砂が流れ込み、次男の家に身を寄せる吉村伸幸さん(67)は「ボランティアはありがたい。もう自分も疲れているし、来てくれると全然違う」と頼もしそうに話した。
市社会福祉協議会は、ボランティアを広島県内の住民に限っている。多人数の受け入れ態勢が整っていないことなどが理由だが、「困っている人の役に立ちたい」と県外から訪れる人の姿も見られた。