日系メーカー、廉価ブランドなどで販売攻勢
日産が「ダットサン」初出展、モスクワ自動車ショーが開幕
隔年開催のモスクワ国際モーターショーが27日開幕し、報道陣向けに公開された。近年有望視されてきたロシア市場は、経済成長の鈍化に加え、ウクライナ危機後の対露制裁で購買心理が冷え込んでいる状況。日系メーカーは廉価ブランドを投入するなどして販売攻勢をかける。
一般公開は29日から9月7日までで、延べ約100万人の来場を見込んでいる。
欧州ビジネス協会(AEB)によると、2014年通年の新車販売台数予想(小型商用車を含む)は前回開催時の12年実績比17%減の245万台。ロシア政府が対露制裁の報復として8月7日に発表した欧米産農産物の禁輸で物価が高騰すれば、新車販売を圧迫する可能性もある。
日系メーカーからは今回、日産自動車が新興国向けブランド「ダットサン」を初出展、新型5ドアハッチバック「mi-DO(ミー・ドー)」を初めて披露した。外国メーカーでは、ロシア市場で堅調だった韓国の現代自動車が展示面積を縮小。対照的に中国勢の拡大が顕著となった。(モスクワ時事)