孫正義社長、難病支援で氷水かぶる
世界的有名人、経済人に続く
全身の筋肉が動かなくなる難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を知ってもらい、治療法の研究など対策を広げる目的で米国で始まったチャリティー「ALSアイスバケットチャレンジ」に賛同したソフトバンクの孫正義社長が20日、東京都港区にある本社で氷水をかぶった。孫社長は150人以上の社員の前で「身体を張り、少しでもこの運動が広がるように協力したい」と語った。
このチャリティー運動は、指名を受けてから24時間以内に100ドル寄付するか、氷水をかぶって、ALSの認知拡大につなげるもの。さまざまな分野の有名人が寄付した上で、広く問題を知ってもらうよう氷水をかぶる映像がインターネットで公開されている。人工多能性幹細胞(iPS細胞)による治療法が浮上する中、山中伸弥京大教授の映像も流れている。
大物経済人ではマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)も指名の輪に加わり、孫社長は台湾の電子機器受託生産大手フォックスコンの郭台銘(テリー・ゴウ)会長から指名を受けた。
米国のALS協会によると、イベントなどを通じ、今年だけで2290万ドル(約23億5000万円)以上の寄付が集まっているという。
孫社長は、ヤフーの宮坂学社長とガンホー・オンライン・エンターテイメントの森下一喜社長、子会社でフィンランドのスマートフォン向けゲーム会社スーパーセルのイルッカ・パーナネンCEOを指名した。