変わり種マラソン、楽しんでまちおこし


ライト着用や「給スイカ所」も、気軽に参加でき各地で人気

変わり種マラソン、楽しんでまちおこし

富里スイカロードレース大会の「給スイカ所」=6月22日、千葉県富里市(富里スイカロードレース大会実行委員会提供)

 趣向を凝らした格好やちょっと変わった「給水ポイント」を楽しみながら走るマラソンが人気を集めている。まちおこしイベントとしても行われ、初心者も気軽に参加している。

 7月12日、愛知県長久手市の愛・地球博記念公園で開催されたイベントのスタートは午後7時半。約400人が蛍光色に光るケミカルライトの腕輪や眼鏡を身に着け、夜の公園で約5キロを走った。時間制限はなく、思い思いに歩いたり休憩したり。「楽しく走る」のが目的だ。広場ではDJがダンス音楽を流して盛り上げた。

 6月、千葉県富里市で行われたのは「富里スイカロードレース大会」。事務局の市生涯学習課によると、名産のスイカをPRするため1984年から開催。今年は約2万5000人の応募者から選ばれた約1万2250人が走り、スイカ3000個が「給スイカ所」などで提供された。同課の加茂川正洋さんは「富里と言えばスイカ、というイメージの醸成につながっているのでは」と話す。

 こうした変わり種のマラソンについて、日本保健医療大の岡本佐智子准教授(健康教育学)は「初心者が参加する動機付けになり、地方を盛り上げる効果もあるのではないか」と話している。