映画「STAND BY ME ドラえもん」


郷愁誘う原作者生誕80周年記念作品

映画「STAND BY ME ドラえもん」

懐かしくも新しいドラえもん=©2014 「STAND BY ME ドラえもん」製作委員会

 放送開始から35周年のテレビアニメーション「ドラえもん」は今も根強い人気を誇る。その最新映画「STAND BY ME ドラえもん」が原作者藤子・F・不二雄生誕80周年を記念して作られた。

 全編3DCGを使い、これまでとは一味違う作品となっている。手掛けたのは山崎貴監督と八木竜一監督のコンビ。

 物語のベースになったのは、漫画「ドラえもん」の中から選んだ七つの傑作で、それらを再構成してひとつの物語として描いている。

 ドラえもんとのび太の出会い。のび太が心を寄せるしずかちゃんとの出会い。そして交流が始まり、未来と現在を行ったり来たりしながらほっとするヒューマンドラマとして仕上げている。

 これまでの劇場作品ではハラハラドキドキといった山あり谷ありの冒険ものが主流だったが、この作品では、まさに「ドラえもん」が持つヒューマニティーとユーモア、そしてのび太の純粋さなどがふんだんに描かれ、ラストでは思わずほろりとさせる。

 3DCGという最新映像技術を駆使しているが、懐かしさや郷愁を誘う演出を盛り込んで落ち着いた雰囲気が全体を包んでいる。

 ゲスト声優として、現在トヨタ自動車のCMに、大人ののび太として出演している妻夫木聡がのび太の青年時代の声を担当。音楽もNHK大河ドラマ「龍馬伝」などの楽曲を提供した佐藤直紀が担当している。(佐野富成)