空港シャトル、空港に隣接する公園で第二の人生


2億人の旅客や従業員を運んだ成田名物

800 成田空港第2旅客ターミナルビルの本館と別館を結ぶ乗り物として昨年まで20年余りにわたって利用され、約2億人の旅客や従業員を運んだ「シャトルシステム」が、空港に隣接する千葉県芝山町の公園で第二の人生を送ることになり、31日、周辺整備完工の記念式典が行われた。

 シャトルは電車のような形をした乗り物で、1992年12月の第2ビル供用開始時に開通。仕組みは機械室からワイヤロープを巻き上げて動かす「水平移動エレベーター」で、当時は「世界初の空港内移動手段」として話題を呼んだ。

 維持費の問題などから昨年9月に廃止。空港会社から無償譲渡を受けた芝山町が、町の特産品などを販売する「空の駅」前の公園に置き、周辺を整備した。

 「空の駅」を象徴するモニュメントの一つとして訪問者に見てもらうほか、イベント時などに内部を公開し、かつての成田空港の雰囲気を楽しんでもらう。