京都・祇園祭の大船鉾、150年ぶりに復興


「感無量」、四条町大船鉾保存会が6000万円で再建

京都・祇園祭の大船鉾、150年ぶりに復興

お披露目された祇園祭の大船鉾=20日午前、京都市下京区

 京都市内で20日、祇園祭・後祭(あとまつり)の山鉾(やまほこ)巡行で最後尾を飾る大船鉾(おおふねほこ)が150年ぶりに復興し、お披露目された。大船鉾は幕末の「蛤(はまぐり)御門の変」で焼失。巡行に参加しない「休鉾」となっていたが、四条町大船鉾保存会が約6000万円をかけて再建。24日に市内を巡る。

 大船鉾は前祭(さきまつり)の巡行が終わった17日から組み立てを開始。20日午後には、試運転となる曳き初め(ひきぞめ)も行われ、巡行本番に備える。

 同保存会の松居米三理事長は「祭りが49年ぶりに本来の姿を取り戻した年に復興できて感無量。多くの関係者の支援のたまもので感謝したい」と話した。