秋田のクマ牧場「阿仁熊牧場」がリニューアル


ガラス越し間近に、柵に電流も

秋田のクマ牧場「阿仁熊牧場」がリニューアル

リニューアルオープンした阿仁熊牧場で、強化ガラス越しにヒグマを見る子供ら=19日午後、秋田県北秋田市

 秋田県北秋田市のクマ牧場「阿仁熊牧場」が19日、ヒグマ舎を新設してリニューアルオープンした。これまでのツキノワグマに加え、飼育員2人が死亡する事故で閉園した秋田八幡平クマ牧場(鹿角市)から引き取ったヒグマ19頭を新たに公開。「くまくま園」と愛称が付けられ、オープンイベントには、熊本県の人気キャラクター「くまモン」も登場、多くの家族連れらでにぎわった。

 北秋田市は県の補助を受け、約3億5000万円をかけて阿仁熊牧場にヒグマ舎を新設。運動場でくつろぐクマを展望デッキから眺めたり、ガラス越しに至近距離から観察したりできる。

 運動場の周囲を電流を流した二重の柵で囲むなど、安全対策を徹底したといい、北秋田市商工観光課の小松武志さん(46)は「安全面に配慮し、かつクマをじっくり見てもらえる施設になっている。楽しんで見てもらいたい」と話している。