元年間王者のマンセル氏、小林可夢偉にエール
「ホンダに日本人エースを」、英国グランプリの会場で
自動車のF1シリーズで1992年に年間王者に輝いたナイジェル・マンセル氏(60)=英国=が3日、第9戦英国グランプリ(GP)の会場、シルバーストーン・サーキットで記者会見に臨み、現在F1に日本人としてただ一人参戦している小林可夢偉にエールを送った。第15戦日本GP(10月5日決勝、三重・鈴鹿サーキット)で親善大使を務めるマンセル氏が、日本のモータースポーツの隆盛も願って、小林の所属するケータハムのブースで開いた。
マンセル氏はケータハムで苦戦する小林を「F1の世界で生き残るのはとても大変なことだが、希望を持って諦めずに頑張ってほしい」と応援。「私も厳しい時代を過ごした時期があったが、ホンダに助けてもらった」と続けた。
「そのホンダが(マクラーレンと組んで)来年からF1に復帰するのだから、チャンスはまだある。あくまで個人的な見解だが、ホンダは彼のような素晴らしい才能を持った日本人にチャンスを与えるべきだと思っている」。ホンダに対し、小林にシートを与えるよう促した。
マンセル氏は日本GPの決勝前、かつて自らステアリングを握り、86年にはホンダにチャンピオン・エンジンの称号を初めてもたらしたウィリアムズ・ホンダFW11を駆ってデモランを行う予定だ。(シルバーストーン時事)