果敢かつ冷静、石川遼は心身充実
セガサミー杯ゴルフ、通算6アンダーで3位に浮上
石川が15番から18番までの4ホールで三つのバーディーを奪い、優勝争いに絡んできた。この日ベストの67で、2打差の3位に浮上。「あしたに向けて、いい終わり方ができた」という言葉に実感がこもった。
第1打をラフに入れた18番。ピンまで残り265ヤードで2オンを狙い、わずかにグリーン奥にこぼした。しかし、そこからピンそばに寄せてバーディーを奪う果敢な攻めを見せた。その一方、13番のパー4ではラフからの第2打を池の手前に刻み、寄せてパーをセーブする冷静なコースマネジメントも披露した。
前日のラウンド後、3時間半の練習をこなした。腰痛に苦しんだ昨シーズンは10分程度しか練習できなかったことを思えば、天国と地獄の違いがある。石川自身、現在は過去最高のコンディションと胸を張った。
2012年のVISA太平洋マスターズで勝ってから、1年半以上優勝から遠ざかっている。「勝負は後半の9ホールになる。優勝しか考えていない」。気力、体力とも充実し、ツアー11勝目を狙う。