JR東、初の足湯付き列車「とれいゆ」を公開
E3系車両を改造、山形新幹線で今月19日から運転
鉄道車両では初めて足湯を設けたJR東日本の観光用車両「とれいゆ」が30日、山形市の山形車両センターで報道陣に公開された。7月19日以降、福島-新庄の山形新幹線区間の臨時列車として、土日祝日を中心に営業運転する。
とれいゆは6両編成で、1両に足湯を設ける。間口2・4メートルの湯船が2槽設置され、車窓を眺めながら湯に浸れる。湯は温泉ではないが、一度に8人まで楽しめる。最高速度を時速110キロにとどめ、湯こぼれを防ぐため湯船に緩衝材や仕切り板が付けられた。
秋田新幹線で使用していたE3系車両を約5億円かけ改造した。特急料金は山形新幹線「つばさ」と同じだが、足湯は350円の別料金がかかる。全143席が指定で、120席(3両)は畳が敷かれ、2~6人が向かい合って座るお座敷席。
JR東の照井英之運輸車両部次長は「温泉街を散策する感覚で楽しんでもらいたい」と売り込んでいる。