故宮展、東京国立博物館で予定通り開催


中国の歴代皇帝ゆかりの230点、日本で初めて展示

故宮展、東京国立博物館で予定通り開催

特別展「台北 国立故宮博物院 神品至宝」の開幕式で、テープカットする(左から)銭谷真美東京国立博物館長、馮明珠国立故宮博物院長、平沼赳夫衆院議員=23日、東京都台東区

 東京国立博物館で24日始まる特別展「台北 国立故宮博物院 神品至宝」の開幕式が23日行われた。台湾の故宮博物院(台北市)が収蔵する中国の歴代皇帝ゆかりの約230点が日本で初めて展示され、清朝の精巧なひすい彫刻「翠玉白菜」が目玉となる。

 同展をめぐっては、一部ポスターなどに「国立」の文字が入っていないとして、開幕直前に台湾総統府が出展中止の可能性を示唆。東京国立博物館は急きょ、首都圏の駅に貼られたポスターやチケット、ホームページの表記を修正し、予定通り開催の運びとなった。

 開幕式に参加を予定していた馬英九総統の周美青夫人は来日を取りやめた。出席した馮明珠博物院長は「ここ数日残念なこともあったが、台湾代表として誠実な対応に感謝する」とあいさつした。