スペイン新国王フェリペ6世、課題山積の船出


くすぶる失業率への不満やカタルーニャ自治州の独立問題

スペイン新国王フェリペ6世、課題山積の船出

長女レオノール王女(左)、妻レティシア王妃(右)と共に王宮で手を振るスペイン国王フェリペ6世=19日、マドリード(AFP=時事)

 スペインで新国王フェリペ6世が即位し、39年ぶりに国王が交代した。新国王は、次女夫妻の公金不正受給疑惑など度重なる醜聞で支持を失った前国王フアン・カルロス1世に代わって国民統合を推進する役割を担うが、高い失業率への不満やカタルーニャ自治州の独立問題がくすぶり、課題山積の船出となった。

 フェリペ6世が即位するための憲法改正は上下両院の圧倒的多数で可決されたが、カタルーニャ独立を目指す小政党などが反対票を投じた。5月の欧州議会選では失業問題に有効な手だてを講じられない二大政党への失望からこうした中小政党が勢力を伸ばしており、無視できない存在だ。

 カタルーニャでは中央政府や議会の制止にもかかわらず、11月に州独立の是非を問う住民投票を強行する動きが進行中。新国王は皇太子時代にカタルーニャを頻繁に訪れ、住民とカタルーニャ語で交流するなど対話に努めてきた。26日には即位後初の訪問先としてカタルーニャに赴く予定だ。11月に向けて独立の機運を鎮められるかが焦点となる。(パリ時事)