「トラバント」の博物館、ベルリンにオープン


ドイツ統一後に生産中止になった旧東独国民車

「トラバント」の博物館、ベルリンにオープン

1日、ベルリンでオープンしたトラバント博物館(時事)

 旧東独の国民車「トラバント」の博物館が1日、ベルリン中心部にオープンし、「トラビ」の愛称で親しまれた同車のファンや観光客が訪れた。

 博物館では、珍しいトラバントの装甲車やパトカーを含む十数台を展示している。また、東独政府の干渉や限られた資源に悩まされながら、開発を進めた技術者の苦労話を紹介するビデオを上映。広報担当者は「トラビにいろいろなタイプがあったことを知ってもらいたい」と話している。

 トラバントはドイツ統一後の1991年に生産中止になった。物珍しさや郷愁から今も人気を集めており、ベルリンなどではトラバントを運転して名所を巡るツアーもある。(ベルリン時事)