「醜い男」はシェークスピアの創作
英調査チーム、リチャード3世遺骨を鑑定
2012年に英中部レスターで発掘されたイングランド王リチャード3世(1452~85年)の遺骨の調査チームは30日、醜いとされたリチャード3世の容貌はシェークスピアの創作だったとの鑑定結果を公表した。
シェークスピアは、背骨が大きく曲がってこぶがあり、足を引きずる特異な容姿の人物としてリチャード3世を描いている。しかし調査の結果、背骨が曲がる脊柱後湾の症状はあったものの重度ではなく、衣服や甲冑(かっちゅう)で隠れる程度だったことが分かった。
調査チームの責任者は「文献によると、リチャード3世は背骨に関して不自由はほとんどなかったし、ハンサムな顔立ちだった」と述べた。(ロンドンAFP=時事)