米グーグル、自動運転の試作車を公開


2~3年内に公道試験へ

米グーグル、自動運転の試作車を公開

米IT大手グーグルが公開した自動運転車の試作車(同社提供・時事)

米グーグル、自動運転の試作車を公開

 米IT大手グーグルは27日、人間が操縦しなくても走行できる自動運転車の試作車を公開した。自動運転を開始・終了するボタンが備えられているだけで、ハンドルやアクセルペダルなどはない完全な自動運転車。2~3年以内にカリフォルニア州の公道で実証試験を行いたい考えだ。

 今回公開したのは「極めて初期段階の試作車」(同社)。高速道路よりも自動走行が難しいとされる交差点の多い市街地を想定して開発された。2人乗りで、最高速度は時速25マイル(約40キロ)。センサーにより、フットボール場2面程度の範囲内にある障害物などを検知することが可能という。

 グーグルは2009年、身体障害者の利用や交通事故減少を目指し、自動運転車の開発に着手。最終的に自社で製造するか、自動車メーカーに技術提供するかは不明だが、17~20年ごろの実用化を視野に入れているとみられる。(シリコンバレー時事)