山の怒りを鎮める火祭り


31日に御神火祭/栃木県那須町

山の怒りを鎮める火祭り

 栃木県の那須は国内で最も大きな火山帯。過去数回、大噴火により多くの犠牲者を出してきた。村人は山の怒りを鎮めるために身を清め、那須温泉神社に詣でて無間地獄の火に採火し、「御神火(ごじんか)」としてあがめるようになった。その後、五穀豊穣(ほうじょう)、無病息災を祈願する行事となった。

 この幻想的な火祭りが5月31日(土)19時30分から行われる。白装束に身を固めた参加者が松明(たいまつ)を持ち、那須温泉神社から殺生石まで行列し、大松明の御神火へ火を放つ。殺生石では郷土芸能の白面金毛九尾狐太鼓も披露される。