女子アジア杯でなでしこ、土壇場の決勝ゴール


総力戦で延長を制す、2-1で中国を破り決勝へ進出

女子アジア杯でなでしこ、土壇場の決勝ゴール

準決勝の中国戦で、競り合う有吉(右から2人目)=22日、ベトナム・ホーチミン(AFP=時事)

女子アジア杯でなでしこ、土壇場の決勝ゴール

中国戦の後半、先制ゴールを決める澤(左)=22日、ベトナム・ホーチミン(AFP=時事)

 日本が過去4大会続けて越えられなかった準決勝の壁を破った。アジアで長く女王として君臨した中国が相手。同じホーチミンで開催された前々回の2008年大会で、日本の決勝進出を阻んだ強敵に雪辱した。

 W杯ドイツ大会の世界一を知る常連組が、若手の経験不足を補った総力戦。初のアジア王座を目指すなでしこの執念が、劇的な勝利を呼んだ。

 序盤から宮間、川澄がパスをつないで前線にボールを供給。しかし、1次リーグのみの参加だった大儀見に頼れなくなった状況が、我慢の時間につながった。

 頼りになったのは、百戦錬磨の澤だった。後半開始早々、宮間のCKに反応。飛び込みながら得意の頭で押し込み均衡を破った。ベテランの一撃で盛り上がった日本は追加点を狙う。しかし35分、攻撃で存在感を出していた中島がPKを与えた。息を吹き返した中国に延長戦に持ち込まれた。

 激しく動き続けた阪口ら中盤に疲れの色が出始めたが、GK福元が再三の好セーブでゴールを死守。そしてPK戦寸前の延長後半ロスタイム。守備陣を引っ張ってきた岩清水が宮間のCKに頭で合わせ、土壇場で決勝切符を手に入れた。

 これまでアジア杯で悔しい思いを経験してきた主将の宮間。「優勝の直前までいった大会もある。日本女子代表の1人として、アジア杯獲得は使命」と強い思いを口にしていた。なでしこの歴史を変えるまであと1勝となった。(時間は非公式)(ホーチミン時事)