ガンジー家「令嬢」プリヤンカさんが救世主に


兄ラフル・ガンジー氏押しのけ、インド総選挙で存在感増す

ガンジー家「令嬢」プリヤンカさんが救世主に

インドの名門ガンジー家の「令嬢」プリヤンカ・ガンジー・バドラさん=4月16日、北部ラーエバレリ(AFP=時事)

 インド総選挙で与党国民会議派の敗色が濃厚となる中、名門ガンジー家の「令嬢」プリヤンカ・ガンジー・バドラさん(42)の存在感が増している。

 対立する野党インド人民党の首相候補ナレンドラ・モディ氏(63)との舌戦にも一歩も引かず、会議派の「救世主」との呼び声が高い。同党の実質的首相候補の兄ラフル・ガンジー氏より指導者にふさわしいとの声すら上がっている。

 「リーダーに必要なのは力ではなく、大きな心だ」。プリヤンカさんは4月下旬、こう言い放った。次期首相有力候補とされるモディ氏が自らを指し、「経済発展には胸囲56インチ(約142センチ)の胸が必要だ」と発言したことを受けたものだった。

 ネール初代首相ら3人の首相を輩出したガンジー家出身。祖母と父はいずれも元首相で、母は会議派総裁を務める。実業家と結婚し、政治の表舞台には立たなかった。(ニューデリー時事)