強化試合でなでしこがNZに2-1で勝つ


菅沢が決勝ゴール、時間かかる新戦力の融合、連係欠く

強化試合でなでしこがNZに2-1で勝つ

ニュージーランド戦の後半、勝ち越しゴールを決め喜ぶ菅沢(左)=8日、大阪・キンチョウスタジアム

 14日から始まるアジア杯だけでなく、その先にある来年のW杯を見据えた戦い。ニュージーランド戦では攻撃力アップを図りながら新戦力との融合にも主眼を置き、初招集のFW吉良、代表経験の少ないGK山根、MF川村を先発起用した。

 日本は開始早々に吉良がシュート。その後もチャンスをつかみながら、佐々木監督が前日に「新しい選手が入った中で、連係やタイミングの共有が足りない」と懸念した通り、なかなかゴールに結びつけられない。相手の積極的な前線からのプレスにも手を焼き、手詰まり感も漂った。

 宮間のロングパスからタイミングよくDFの裏に抜け出して、高瀬が先制したのは前半40分。後半に一度は追い付かれたが、終盤の同41分にCKから途中出場の菅沢がようやく勝ち越しゴールを挙げた。

 アジア杯の開幕戦で対戦するオーストラリアを想定した一戦。勝利はつかんだが、連係の強化にはまだ時間がかかりそうだ。海外組の主力一部を欠くアジア杯。戦いながら、どれだけレベルを上げられるか。