警視庁の警察博物館、「警察犬の名刺」が登場
防犯意識の向上に一役、模擬訓練のイベントも
警察犬も防犯意識向上に一役-。警視庁は3日、同庁の歴史や活動を紹介する警察博物館(東京都中央区)で、警察犬の写真入り名刺を来館者に配布した。裏面には振り込め詐欺への注意事項を記載し、目を引く警察犬の名刺により犯罪を抑止する狙いで、全国初の試みという。
名刺は、犯人追跡などの捜査で活躍する警察犬を扱う同庁鑑識課のアイデアで作製。「プランド号」など警察犬の名前と写真を印刷し、裏には「会社のお金を使い込んだ」など、息子や孫を装った振り込め詐欺の電話でよく使われる文言を列挙した。7頭の計700枚を用意し、3、4日の来館者に配る。
3日に同館で行われたイベントでは、警察犬が模擬訓練を披露。臭いから隠されたタオルを捜し出したり、障害物を乗り越えたりして観客を沸かせた。東京都府中市から見学に来た山口快時くん(6)は「楽しかった。ジャンプしたのが格好良かった」と、名刺を片手に笑顔を見せた。