女性警視が後輩職員のキャリアアップを支援


警視庁が「メンター制度」導入、悩み解決法をアドバイス

女性警視が後輩職員のキャリアアップを支援

 女性職員のキャリアアップを支援しようと、警視庁は30日、豊富な知識や経験を有する女性警視(相当職を含む)15人を後輩の相談などに乗る「メンター」に指定した。今後、指導を受ける側の「メンティー」となる後輩の女性警部(同)16人に仕事と家庭の両立などさまざまな課題や悩みの解決法についてアドバイスしていく。

 種谷良二副総監は、同日行われたメンター指定式で「メンティーの抱える悩みや迷いに積極的に耳を傾け、成長への歩みを支える存在になってほしい」と訓示。メンティーに対しても「自ら積極的に学ぶ姿勢を持ち、より一層組織の一翼を担うという気概を持ってほしい」と述べた。

 式終了後、メンターに指定された同庁人事第二課の早乙女真由美警視(55)は取材に対し、「これまで上司や同僚の支えがあり、子育てに悪戦苦闘しながらも仕事にやりがいを感じてきた。その恩返しのためにも、自分の知識や経験を伝え、メンティーを支えていきたい」と意気込みを語った。