五穀豊穣を願う奇祭「間々田のジャガマイタ」


栃木県小山市に伝わる国選択無形民俗文化財

五穀豊穣を願う奇祭「間々田のジャガマイタ」

 「間々田のジャガマイタ」は栃木県小山市に伝わる、竜蛇信仰の名残を伝える奇祭で、国選択無形民俗文化財。子供の日の5月5日、間々田八幡宮で開催される。

 この行事は田植えを前にした時期に、ほどよい風を神仏に願い、五穀豊穣(ほうじょう)、疫病退散を願って行われてきたもの。当日は「ジャガマイタ」という掛け声が町内に響き、竹と藁(わら)で作られた蛇体にシダの葉を飾り付けた15㍍もある竜頭蛇体が町内を練り歩く。

 各地区の7体の蛇は間々田八幡宮に集まり、修祓式を行った後、弁天水の水をたらふく飲んで、再び町に繰り出す。行事の担い手は中学生以下の子供たち。