立山黒部アルペンルートが開通
北アルプスに春到来
富山県と長野県を結ぶ北アルプスの「立山黒部アルペンルート」が16日、除雪作業を終え全線開通した。標高2450メートルの最高地点・室堂近くの道路沿いには「雪の大谷」と呼ばれる高さ約15メートルの雪の壁がそびえ立ち、観光客らは歓声を上げながら写真を撮っていた。
奈良県から夫婦で訪れた村田和子さん(60)は「下から見上げるとすごい迫力。夏の景色とも全く違っていて感動した」と笑顔で話した。
立山駅(富山県立山町)から黒部ダムを経由し、扇沢駅(長野県大町市)に至る約37キロを、ケーブルカーやバス、ロープウエーなどで結ぶ。雪の大谷が見られるのは6月下旬ごろまでで、ルートの営業は11月30日まで。運営会社の立山黒部貫光は、100万人の観光客を見込んでいる。