積極的な女性登用を


一宮なほみ人事院総裁が就任会見

積極的な女性登用を

就任会見を行う一宮なほみ人事院総裁=14日、東京・霞が関の人事院

 女性で初めて人事院総裁に就任した一宮なほみ氏は14日、人事院で記者会見し、「(国家公務員の幹部への)女性登用は積極的に取り組むべき課題の一つ。機運も高まっており、女性が能力を十分に発揮できるようにしたい」と抱負を述べた。

 一宮氏は、約40年の裁判官としてのキャリアを振り返り、「これまでの積み重ねが(総裁就任に)つながったのだと思う。女性ということを特に意識したことはなかったが、後に続く人たちの励みになれば、これ以上うれしいことはない」と語った。

 また、仙台高裁長官時代に東日本大震災に遭った経験に触れ、「被災地で非常に献身的に勤める公務員の姿をたくさん見てきた。公務員に対する国民の目は厳しいが、一生懸命努力していることを発信し、理解を深めていきたい」と述べ、職員が仕事に誇りを持てる環境づくりの必要性を強調した。