火星が地球に最接近、満月に近い月と並ぶ


きょうは北海道から近畿で部分月食、連日の天文ショー

火星が地球に最接近、満月に近い月と並ぶ

 火星が地球に最接近し、満月に近い月と並ぶ様子が14日夜、雲がない地域で見られた。火星は地球に約2年2カ月ごとに接近しており、国立天文台によると、今回の距離は9239万キロ。

 地球は円軌道、火星はその外側の楕円(だえん)軌道を周回しているため、最接近時の距離は毎回変わっており、2003年8月27日の大接近時は5576万キロだった。

 一方、15日夕には北海道から近畿付近にかけて月が部分月食の状態で昇り、連日の天文ショーとなる。ただ、月が出てから部分月食が終わるまでの時間が条件の良い仙台市でも20分程度と短く、月が欠けている様子が目立たない見込み。これに先立ち、南北米大陸などでは皆既月食となる。日本でも10月8日夜には皆既月食になる。