文字がきれいに書ける「美文字」ノートが人気
「美文字」ブームが後押し、購入層は社会人にも拡大
文字がきれいに書けるノートが人気だ。「自信をもって美しい字を書きたい」という「美文字」ブームに後押しされ、勉学でノートを使う学生だけでなく、社会人にまで購入層が広がっている。
文具メーカーのコクヨS&T(大阪市)は2008年に美しい文字が書ける「ドット(点)入りけい線」ノートを発売した。ノートのけい線に等間隔で打たれた点を目印にすると、バランスが良く、読みやすい字が書ける。累計販売が今年3月に約2億冊を超え、人気商品に成長した。
ナカバヤシ(大阪市)も昨年10月に美文字ブームを意識した「文字力アップノート」を売り出した。1マスを横に4分割し、やや右上がりの薄いけい線を付け、漢字に多い横棒を美しく書けるように工夫を凝らした。
ナカバヤシは「デジタル機器が普及する一方で、手書きの良さが見直された」(広報IR室)と最近のブームを説明している。