岸田首相、原発再稼働へ「安全性を最優先に」


追悼式後記者団に語る、処理水放出「風評対策に全力」

岸田首相、原発再稼働へ「安全性を最優先に」

東日本大震災追悼復興祈念式で式辞を述べる岸田文雄首相=11日午後、福島市(代表撮影)

 岸田文雄首相は11日、原発の再稼働について「いかなる事情よりも安全性を最優先しなければならない」と述べ、原子力規制委員会の審査をクリアすることが大前提との政府方針を改めて示した。福島市で開催された東日本大震災の福島県主催追悼式の後、記者団の質問に答えた。

 ウクライナ情勢悪化に伴う原油高騰を受け、原発再稼働を求める声が与野党から出ている。首相は「原子力規制委員会の新規制基準に適合すると認められた場合に限り、地元の理解を得ながら活用していく」と強調した。

 一方、東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出に向け、首相は「国内外に分かりやすい形で安全性を伝え、安心していただくことが大事だ。風評対策に全力を挙げる」と語った。事故後に55カ国・地域が実施した輸入規制は、中国や韓国など14カ国・地域でなお続いている。

 首相はまた、震災復興へ「被災地の声をしっかり受け止め、『東北の復興なくして日本の再生なし』という思いをかみしめて政府一丸で取り組みたい」との決意を示した。

 岸田文雄首相は11日午後、福島県主催の追悼式に政府を代表して参列。12日には岩手、宮城両県の国営追悼・記念施設を訪問する。