銀座松坂屋が大型複合ビルに、16年秋開業予定
コンセプトは「最高に満たされた暮らし」
大丸や松坂屋を運営するJ・フロントリテイリングや森ビル、住友商事などは2日、2013年6月末に閉店した松坂屋銀座店(東京都中央区)の跡地に建設する複合商業ビルを着工した。土地代を除く総事業費は830億円。地上13階、地下6階の建物には、商業施設やオフィス、能や狂言などを上演する能楽堂が入居し、16年11月の開業を目指す。
地下2階から地上6階の商業施設は、百貨店の松坂屋ではなくテナントが入居する。売り場面積は約4万6000平方メートルで、銀座地区では三越や松屋をしのぐ規模となる。「最高に満たされた暮らし」をコンセプトに、高級ブランドやレストランなど250~300店舗が入る予定。
地上7~13階はオフィス、地下3階には文化施設として、渋谷区にある観世流の能楽堂が移転する。J・フロントリテイリングの茶村俊一会長は「銀座の発展に寄与できるような施設にしたい」と話した。