日英両政府、次期戦闘機用レーダーでも協力


5年かけて官民で設計・製造、「軍事的革新の最前線に」

日英両政府、次期戦闘機用レーダーでも協力

日英両政府が共同開発する次期戦闘機用レーダーのイメージ図(レオナルドUK提供・時事)

 日英両政府は15日、次期戦闘機用レーダーを共同開発すると発表した。両政府は次期戦闘機のエンジンでも共同開発を進めており、防衛分野の協力が一段と深まる。

 英政府の発表によると、レーダーの共同開発を4月に開始し、5年程度をかけて官民で設計・製造を進める。英国側からはイタリア防衛装備大手レオナルドの英国法人が参画する。

 共同開発では最新鋭のレーダー技術「ジャガーシステム」を採用。陸海空で目標を素早く正確に特定し、敵の監視技術を無効化できるようになるという。

 日本はF2戦闘機、英国は主力機ユーロファイター・タイフーンの後継機の開発にそれぞれ着手しており、いずれも2030年代半ばをめどに配備する計画。クイン英国防調達担当相は声明で「日本のパートナーとこれまで以上に緊密に協力し、両国の部隊が軍事的革新の最前線にとどまり続けることを誇りに思う」と述べた。(ロンドン時事)