NYで、日本産米で作ったおにぎりの魅力を紹介
官民連携キャンペーンで販路拡大を狙う、現地の学校で提供
「冷めてもおいしいおにぎりをどうぞ」。米国最大の都市ニューヨークで、日本産米で作ったおにぎりの魅力を紹介する官民連携のキャンペーンが始まった。現地の学校などに配り、おにぎりの認知度を高めるとともに、日本産米の販路拡大を目指す。
市中心部マンハッタンの公立学校「セントラルパーク・イースト2」では14日、児童らに昼食としておにぎり入り弁当200個が配られた。小学4年のバネッサさん(9)はさけ入りおにぎりをほおばり、「毎日食べたい」と満足顔だ。弁当は市内の企業などにも配布される。
この学校に弁当を提供したおにぎり専門店「おむすび権米衛」(本社東京)は昨年、米国での売り上げが過去最高を更新した。新型コロナウイルスの流行で外食の機会が激減する中、持ち帰りに適したおにぎりを求める人が増えたためだ。
もっとも、常連客はコロナ禍以前から増え、売り上げも着実に伸びていた。同社は日本産米のおいしさを生かすため、米国の各店舗で毎日精米するなどの工夫を重ねており、好業績の背景には「味へのこだわり」(同社)がありそうだ。(ニューヨーク時事)