カーリング日本、「憧れ」のカナダを破り初勝利


さえた正確ショット、「私たちらしい試合で勝てた」

カーリング日本、「憧れ」のカナダを破り初勝利

カーリング女子1次リーグ・カナダ戦、ストーンの行方を見る鈴木(中央)=11日、北京(時事)

 初勝利の味は格別だった。ロコ・ソラーレのサード、吉田知は「素直にうれしい。この五輪で1勝するのがどれだけ大変なことか」。カーリング大国のカナダを破り、声を弾ませた。

 前半から正確なショットを次々と決めた。相手のミスを誘い、第4、5エンドでスチールを奪った。第7エンドの最終投ではスキップ藤沢が円心付近の相手のストーンをはじき出し、2点を加えてリードを3点に。試合の流れを決定付けた。

 相手スキップは2014年ソチ五輪金メダリスト、47歳のジェニファー・ジョーンズで「小さい頃から憧れていた」と藤沢。ソチに出場した吉田知も、当時は雲の上の存在だった選手と「今はカーリングを一緒に楽しめる仲間。年を取るっていうのもいい」としみじみ。実績を積み上げ、大舞台で堂々と勝負ができるようになった感慨に浸る。

 前日のスウェーデン戦黒星の影響を感じさせず、第2戦で立て直した。「みんなで五輪を楽しめていて、私たちらしい試合で勝てたのがよかった」。セカンド鈴木の笑顔が、チーム状態の良さを物語っていた。(時事)