英カーディフ大が研究、マスク着用で魅力向上


コロナ禍以前と逆の結果に、青い医療用マスクが高評価

英カーディフ大が研究、マスク着用で魅力向上

マスクを着用する人々=2021年12月、ロンドン(AFP時事)

 マスクを着けている男性は素顔より魅力的だと女性から見られていることが、英カーディフ大の研究で明らかになった。中でも青い医療用マスク(日本の不織布マスクに相当)が、最も好感度が高いという。

 英国では、新型コロナウイルスの流行前はマスクが一般的でなかったこともあり、着用は病気を連想させ負のイメージを与えていた。だが、コロナ禍でマスクが広く普及したことで、人々の意識に変化がもたらされたようだ。

 研究は2021年2月、女性43人の参加を得て実施。男性40人がマスクなし、布製マスク着用、青い医療用マスク着用、黒い本で顔の下部を隠した場合の四つについて、顔の魅力をそれぞれ数値で評価してもらった。

 その結果、青い医療用マスク着用時の顔が最も高い評価を獲得。布製マスクが続き、マスクなしが最も低かった。今後は参加者を男性にも広げ、さらに研究する方針だ。

 研究チームの論文は、学術誌「認知研究」に掲載された。チームを率いたマイケル・ルイス博士は「コロナ禍以前の研究とは逆の結果だ。私たちの心理の変化が明らかになった」と指摘。「青い医療用マスクは医療従事者を連想させ、安心感を与えるので好感を持たれるのかもしれない」と分析した。(ロンドン時事)