海洋研究開発機構、大陸地殻の解明を目指す


米探査船「ジョイデス・レゾリューション」で伊豆諸島沖など掘削

海洋研究開発機構、大陸地殻の解明を目指す

2009年に横浜港で公開された米探査船「ジョイデス・レゾリューション」。海洋研究開発機構は今年3月末~9月下旬に伊豆・小笠原諸島沖などを掘削し、大陸地殻の形成過程解明を目指すと発表した

 海洋研究開発機構は24日、大陸の地殻がどのように形成されるかを解明するため、米探査船「ジョイデス・レゾリューション」で3月末~9月下旬に、伊豆諸島・明神礁西方沖と奄美諸島東方沖、小笠原諸島沖の計3カ所を掘削調査すると発表した。

国際深海科学掘削計画(IODP)の一環で、日本からは海洋機構のほか、産業技術総合研究所や北海道大、静岡大、金沢大、京都大、高知大の研究者が参加する。

海洋機構の田村芳彦チームリーダーによると、海底にある海洋地殻はマントルが溶けたマグマが玄武岩に変わってできているが、大陸地殻は玄武岩より二酸化ケイ素の成分が多く、ニオブなどの微量元素の量も違う安山岩でできており、形成過程が長年の謎とされる。

過去の地震波探査では、大陸地殻はプレート同士の境界付近にある海底火山の下で形成されるとみられることが判明。今回の3カ所を掘削して得た岩石と、3~4年後に海洋機構が運用する探査船「ちきゅう」で伊豆諸島・青ケ島沖を掘削して採取する大陸地殻の岩石を比較すれば、大陸地殻の形成過程が明らかになる可能性が高いという。