米アップル、時価総額が世界初の3兆ドルに到達


3年半で3倍に成長、コロナ禍でデジタル需要が拡大

米アップル、時価総額が世界初の3兆ドルに到達

イベント会場に取り付けられた米アップルのロゴ=2016年9月、米カリフォルニア州サンフランシスコ(AFP時事)

 米株式市場で3日、米アップルの株価が上昇し、時価総額が一時、世界で初めて3兆ドル(約345兆円)に到達した。新型コロナウイルス禍で加速するデジタル化も後押しとなり、業績は好調を継続。時価総額はおよそ3年半で3倍になった。アップル1社で、東証1部上場企業の合計額の半分に匹敵する。

 アップルは、2018年8月に時価総額1兆ドルを達成。20年8月に2兆ドルに乗せるまでは2年かかっており、増加ペースが速まっている。

 米メディアは、アップル株上昇の背景として、21年10~12月期の製品・サービスの収益が好調を維持しているとの市場関係者の見方を伝えた。仮想現実(VR)向けなどの製品投入への期待も、株価の押し上げにつながったようだ。

 アップル株はこの日、182・88ドルの高値まで上昇。ただその後は伸び悩み、終値は前営業日比2・5%高の182・01ドルだった。終値ベースでの時価総額は2・99兆ドル。

 時価総額が1兆ドルを超える企業はアップルのほか、マイクロソフト(約2兆5000億ドル)、グーグル親会社のアルファベット(約1兆9000億ドル)、アマゾン・ドット・コム(約1兆7000億ドル)、テスラ(約1兆2000億ドル)で、ハイテク大手がずらりと並ぶ。(シリコンバレー時事)