年賀状の配達出発式、配送ロボットも出動


郵便発祥の地である日本橋郵便局で、金子総務相ら出席

年賀状の配達出発式、配送ロボットも出動

配送ロボットによる年賀状配達の様子=1日午前、東京都中央区

 日本郵便は1日午前、郵便発祥の地である日本橋郵便局(東京都中央区)で、年賀状の配達出発式を開いた。金子恭之総務相や増田寛也日本郵政社長らが出席した式典に続き、自動走行する配送ロボットが出動し、年賀状を配達する様子も公開された。

 金子総務相は「年賀状は電子メールやSNS(インターネット交流サイト)とは違った温かさ、手触りがあり、お客さま同士を結び付ける文化を長年支えてきた」とあいさつした。増田社長は「デジタル技術の活用で価値の高い新規サービスを提供する」と述べ、配送ロボットの本格的な実用化を目指す考えを示した。

 配送ロボットは、同局から東京・日本橋の老舗洋食店「たいめいけん」までの一部を走行。店舗に到着すると明治時代の衣装に身を包んだ配達員がロボットから年賀状を取り出し、茂出木雅章たいめいけん社長に手渡した。

 2022年用年賀はがきの当初発行枚数は前年比6%減の18億2536万枚と、記録が残る04年以降で最低。この日は全国で10億3000万通の年賀状を配達する見込みだ。