天安門事件作品、香港大に続き撤去相次ぐ
香港中文大や嶺南大でも、当局の追及避けるため自主規制
香港各地の大学で24日、天安門事件を記念する作品が相次いで取り除かれた。香港大が事件犠牲者を追悼する彫像を撤去した動きに続き、当局の追及を避けたい大学が自主規制に回った。
香港メディアによると、香港中文大は24日早朝、構内に置かれていた「民主の女神」像を撤去した。像は、中国の民主化運動が武力弾圧された1989年6月の天安門事件で、運動の象徴となった女神像を模したもの。学生らによって2010年から展示されてきたが、大学側は「許可なく置かれた像」を取り除いたと主張している。
嶺南大も24日、天安門事件を表現した彫刻を撤去した。中文大の女神像と同じ中国系作家の作品で、戦車に立ち向かう市民の姿などが彫られていた。大学側は、作品が「法律上のリスクをもたらす」と判断したという。(香港時事)