元横綱大鵬の孫・王鵬が新入幕「地力ついた」


「うれしい」初土俵から4年で昇進、祖父の墓前にも報告

元横綱大鵬の孫・王鵬が新入幕「地力ついた」

番付表を手にする新入幕の王鵬=24日午後(日本相撲協会提供)

 大相撲初場所(来年1月9日初日、東京・両国国技館)の新番付で新入幕を果たした元横綱大鵬の孫の王鵬(21)=本名納谷幸之介、東京都出身=が24日、東京都江東区の大嶽部屋でリモート会見に臨み、「うれしい。ひと場所ごとに地力がついていると実感でき、(先場所は)自信を持って相撲を取れた」と表情を崩した。

 2018年初場所の初土俵から4年をかけての昇進。11月の九州場所は東十両7枚目で11勝を挙げて幕内の座をつかんだ。特に初日からの9連勝で自信を深めており、「集中力が続けば、いい相撲を続けられる」と振り返る。師匠の大嶽親方(元十両大竜)は「前に出る相撲で勝ってほしい」と期待を寄せた。

 24日の朝には、祖父の墓前で新入幕を報告したという。大鵬の孫としての重圧もかかりそうだが、「祖父の名前で応援してくださる人がいるのは、すごくありがたいこと」と言い、幕内力士として迎える22年は「しっかり地力をつけ、番付を上げられるように頑張る」とさらなる高みを目指す。