小林陵侑がW杯今季3勝目、悪条件でも圧勝
2位に12点以上の大差、充実ぶりにコーチも太鼓判
表彰式で自身の名がアナウンスされると、小林陵は誇らしげに両手を突き上げた。悪条件を物ともせず、2位に12点以上の差をつけて圧勝。試合後は「1本目からすごくいいイメージで飛べた。いい試合ができたかな」と納得の表情だった。
強い追い風を受ける難しい条件下、予選は134メートルを飛んで首位通過。本戦1回目で首位と僅差の2位につけると、2回目は宮平ヘッドコーチが「完璧なジャンプ。安心して見ていられた」と振り返った飛躍で他を圧倒した。
今季ここまで優勝3回、2位2回。スーツの規定違反による失格、新型コロナウイルス陽性による欠場といったトラブルの影響も感じさせず、安定して結果を出している。
小林陵の充実ぶりに、宮平コーチは「状態的には申し分ない」と太鼓判を押す。次戦は年末年始のジャンプ週間。史上3人目となる4戦4勝の完全制覇を遂げた3季前の再現も夢ではない。(エンゲルベルク時事)