全日本バスケ女子、ENEOSが史上初V9


多彩な攻めで圧倒し24点差の快勝、渡嘉敷も存在感

全日本バスケ女子、ENEOSが史上初V9

デンソー戦の第3クオーター、シュートを放つENEOSの渡嘉敷=19日、東京・代々木第2体育館(代表撮影)

 ENEOSがチームの地力を見せつけた。Wリーグで現在首位のデンソー相手に24点差の快勝。史上初の9連覇を成し遂げ、チーム最多の20得点を挙げた主将の岡本は「走るバスケットもするし、リバウンドも取る。ENEOSのバスケットができた」と誇った。

 前回の最優秀選手だった日本代表の宮沢が富士通に移籍。しかし、この日は宮沢と同じシューターの林が前半だけで4本の3点シュートを決め、流れを引き寄せた。デンソーは前線から激しいチェックをしてきたが、司令塔の岡本がロングパスを効果的に使うなど多彩な攻めで対抗した。

 ゴール下では193センチのエース渡嘉敷が19得点、18リバウンドをマークして存在感を発揮。経験の浅い梅沢が13得点、高田も11得点と成長の跡を示し、前回大会で右膝靱帯(じんたい)断裂の大けがをした渡嘉敷は「一戦一戦ごとに強くなるのがうちのチーム」と胸を張った。

 次の目標は昨季逃したWリーグとの2冠。岡本は「きょうは喜ぶけど、練習が始まったら次へシフトする。やらないといけないことはまだある」。リーグ制覇に向けて、快挙も通過点になる。