KDDI、「水空合体」産業用ドローンを公開


養殖漁場の点検など水中作業を効率的に、来年商用化へ

KDDI、「水空合体」産業用ドローンを公開

KDDIが報道公開した空中と水中の両方で利用できる合体型の小型無人機(ドローン)=14日午前、横浜市

 KDDIは14日、空中と水中の両方で利用できる合体型の小型無人機(ドローン)を横浜市で報道陣に公開した。養殖漁場の点検など水中の作業を効率化でき、2022年中の商用化を目指す。

 同社が、産業用ドローンを製造する関連会社と共同開発した。KDDIによると、世界初という。空中飛行する親機に子機となる水中ドローンを搭載。親機が指定場所まで飛行して着水し、親機とケーブルでつないだ子機を分離する。水中での撮影などを終えた後に回収して帰還する仕組みだ。水中ドローンは通常、使用場所まで船などで運ぶ必要がある。

 この日は機体のトラブルで子機を分離できなかったが、KDDIの担当者は「空中、水中での撮影や操作をモバイル通信で実現できる」と説明している。