J1得点王争い、最終節で初の「直接対決」


22ゴールで並ぶ横浜Mの前田と川崎のレアンドロダミアン

J1得点王争い、最終節で初の「直接対決」

J1最終節の川崎戦で、得点王を争う横浜Mの前田=3月14日、日産スタジアム

J1得点王争い、最終節で初の「直接対決」

J1最終節の横浜M戦で、得点王を争う川崎のレアンドロダミアン(右)=4月29日、豊田スタジアム

 J1得点王争いは4日の最終節で決着する。前田大然(横浜M)とレアンドロダミアン(川崎)が22ゴールで並んでおり、両者は横浜市の日産スタジアムで「直接対決」。複数の選手がトップに並んで最終節を迎えたことはJ1で過去6度あるが、当該選手の所属チーム同士が対戦するのは今回が初めてだ。

 24歳の前田が得点王になると、日本選手では2002年の高原(磐田)の23歳に次ぐ若さでのタイトルとなる。爆発的なスピードと豊富な運動量が武器。持ち味を出し切れなかった東京五輪の悔しさも糧に、得点パターンを増やしながらゴールを重ね、後半戦だけで2度ハットトリックを達成した。

 ポルトガルから帰国し、途中加入した昨季の3ゴールがこれまでの自身最高だった。「簡単に誰もが取れない。チャンスがあるなら狙いたいが、そこだけ見ると貢献できない。まずは貢献するために全力で走って、その中でゴールを決められれば」と自然体で臨む。

 レアンドロダミアンは直近3試合で5得点と量産し、トップを走っていた前田を捉えた。優勝チームから得点王が出れば、19年の仲川、マルコスジュニオール(ともに横浜M、15点)以来。「得点王で締めくくれればいいが、勝利が最優先。チームのために必要であれば、アシストを選択する」とこちらもチーム第一の姿勢。タイトルに輝くのはどちらか。