独・フランクフルトで2年ぶりにクリスマス市
工芸品や菓子など屋台が並ぶ、感染拡大なら中断の恐れも
ドイツ西部フランクフルトで伝統のクリスマス市が始まり、工芸品や菓子などの屋台が並んだ。新型コロナウイルスの影響で開催は2年ぶり。12月22日までの1カ月間の予定だが、新型コロナの感染がさらに広がれば、中断に追い込まれる恐れがある。
会場では寒空にソーセージやホットワインの湯気が立ち上った。マスク着用が求められたが、英国から訪れたジュリアン・ブースさん(54)は「雰囲気が良くて楽しめた。近いうちに3回目のワクチン接種をして、また旅行したい」と満足げだ。
クリスマス飾りを販売するハンジ・チョンさん(35)は「翌日から営業できなくなる可能性もある。例年に比べ客足も少ない」と表情を曇らせる。それでも「今年は出店できてうれしい。来年こそはコロナの心配をしたくない」と語った。
また近隣地域では、日本文化発信イベント「マインクリスマス」が28日まで2日間開催。ラーメンや甘酒などの屋台が並び、アニメキャラクターに扮(ふん)したコスプレーヤーたちも訪れ盛況だった。
ドイツの1日当たりの新規感染者数は7万人を超え、過去最多を更新。多くの観光客が訪れる南部ニュルンベルクや、東部ドレスデンなどのクリスマス市は開催を見送った。(フランクフルト時事)