「出水ツルの越冬地」、ラムサール条約湿地に
環境省が発表、絶滅危惧種のナベヅルなどツルが多く飛来
環境省は18日、国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約の登録簿に、「出水ツルの越冬地」として、鹿児島県出水市の干拓地を中心とする田園地帯が新たに掲載されたと発表した。今月中にも同省を通じて同市に登録認定証が届く予定。
「出水ツルの越冬地」は478ヘクタールで、多くのツルが飛来する場所として知られている。特に同省レッドリストで絶滅の危険が増大している「絶滅危惧類」に分類されているナベヅルは、全世界の総個体数の約9割に当たる8000~1万羽が毎年飛来しているという。
これで国内の登録湿地は計53カ所、総面積は計15万5174ヘクタールとなった。