ロス自動車ショー始まる、EVメーカーが存在感
2年ぶりの開催、各社が電気自動車の環境性能をアピール
米ロサンゼルス自動車ショーの報道陣向けの公開が17日始まった。気候変動対策が国際的な課題となる中、各社は温室効果ガスを排出しない電気自動車(EV)で環境性能をアピール。日米の自動車大手が新型コロナウイルス禍を機に自前のイベントに発表の場を移していることも手伝い、EV専業や新興のメーカーが存在感を示した。
一般向けの公開は19~28日まで。開催は2年ぶり。
米フィスカーは、来年11月に発売するスポーツ用多目的車(SUV)タイプのEV「オーシャン」を披露。価格は4万9999ドル(約570万円)で充電1回当たりの航続距離は340マイル(約550キロ)に及ぶ。フィスカー最高経営責任者(CEO)は「誰もまねできない」と胸を張った。
SUBARU(スバル)は日本で公開したばかりのSUVタイプのEV「ソルテラ」、日産自動車は「アリア」を披露した。トヨタ自動車は展示のみで対応し、ホンダは参加を見送った。
ロス自動車ショーは1907年に創設された歴史ある展示会。ただ、コロナ禍の影響で、キャデラックやボルボなど欧米の高級車ブランドも出展を見合わせた。(ロサンゼルス時事)